審査基準と審査ポイントについて

【審査基準】市販酒の審査のため、特に飲用に適した清酒を審査基準とする。

1、香味の調和や特徴が清酒の品格及び飲用特性から特に良好である。

2、香味の調和や特徴が清酒の品格及び飲用特性から良好である。

3、香味の調和や特徴が清酒の品格及び飲用特性から普通(平均的)である。

4、1、2、3、以外のものでやや難があるもの

5、1、2、3、以外のもので難があるもの

原点:香味の調和や特徴が清酒の品格及び飲用特性から難がある。
特に飲用に不適当な香りは1点減点

 

マークシート

 

【審査のポイント】(1)審査の概要

酒品酒を官能し、特徴を認めない場合は香味の調和を清酒の品格と飲用特性の双方から評価します。特徴を認めた場合はその特徴を踏まえて香味の調和を飲用特性の双方から評価します。

何をもって清酒の品格とするかは各審査委員に委ねられます。また飲用特性はその概念や評価方法がまだ十分なコンセンサスにないことから、比較的わかりやすい飲みくちに限定して評価します。過度に高いカプロン酸エチル香や過度に強い苦味などがポイントになるとみています。苦味を感じやすい舌奥で十分に官能するようにしてください。フリースタイル部門におきましては、熟成・濃淳タイプと淡麗・爽快タイプがありますが、タイプ別に評価をお願いします。

 

【審査のポイント】(2)総合評価の付け方

総合評価は清酒の品格からの評価と飲用特性からの評価を総合して付けますが、はじめに清酒の品格から評価して(1,2,3,4,5)を付け、これを必要に応じて飲用特性(飲みにくさ)の評価で補正(減点)する。

総合評価が1,2,3であり、かつ飲みにくさが強く減点が相当と判断される場合、減点は最大1までとします。したがって評価が1のものを2に降格することはできますが、3,4,5に降格することはできません。同じ評価が2のものを4、5に降格することはできません。また、評価が3のものを5に降格することはできません。

 

 

<用語の解説>

①「香味」とは、上立香及び含み香、味、後味を指すものとします。
②「香味の調和」とは、上立香及び含み香、味、後味の個別の調和と全体の調和を指すものとします。
③「香味の特徴」とは、原料米品種、酵母の種類や製法に由来する個性的な香味ではあるが、難点ではないものを指すものとします。たとえば濃醇な味や爽快な酸味、メロン様やグリーンアップル様の香りなどを想定しています。「特徴」は、清酒の多様化及び新たな醸造技術の萌芽と育成を促すために組み入れているものです。
④「清酒の品格」とは、清酒が備えるべき優れた品質要件を指すものとします。香りの上品さや優雅さ、味のふくらみやなめらかさ、後味ときれなどを想定しています。
⑤「飲用特性」とは、口当たり、おいしさ、飲みやすさ、料理との相性といった飲用上の特性を指すものとします。カプロン酸エチル香が過度に高いものや苦味が過度に強いものは、飲用特性が良くないとする指摘がなされています。特に市販酒ですので飲用に良好であるべきとの考え方から組み入れているものです。
⑥「特に良好」と「良好」は、評価の標語です。「特に良好」は各審査員が考える理想的な清酒の水準と同程度であり総じて賞賛できるもの、「良好」は理想的な清酒の水準には一歩及ばないが総じて容認できるもの又は部分的に優れたところがあるものなどを想定しています。「1、2、3」は「特に良好」「良好」「普通」を指し、「4、5」は「やや難あり」「難あり」は市販酒として難があるもの、特段の難点があるものを指すものとします。
2014 審査基準