世界唯一となる日本酒だけのコンペティション、それがSAKE COMPETITIONです。2012年から回を重ねるごとに規模を拡大し、日本酒のトレンドを牽引し、品質向上の礎を築いてきました。8回目の開催となった2019年は、総出品数1919点という世界最大のコンペティションとなりました。
日本酒ブームといわれて久しい昨今ですが、日本酒には多くの人にとって「わかりにくい」という問題が残っています。「ブランドによらず消費者が本当に美味しい日本酒にもっと巡り会えるよう、新しい基準を示したい」というのが、本コンペティションの理念です。そのためにはできるだけ多くの日本酒を集め、同じ人間が一斉に審査さる必要があります。前身となるきき酒会から約20年、試行錯誤を経て現在の「ブラインド審査」に辿りつきました。審査員チームは全国の技術指導の先生方やその推薦で選出された蔵元、さらに日本酒業界で活躍されている有識者で結成。審査は予審、決審ともに銘柄を隠した状態でテイスティング。陳列順もパソコンでシャッフルするという厳正な環境で実施します。基準はお米でできたお酒らしい香りや味わいから逸脱していないかを問う「清酒としての品格」、飲んで楽しむお酒として優れているかを問う「飲用酒としての適性」の2点を基準として総合的に評価。各部門の上位10点はGOLDとその順位を、GOLD以下の部門上位10%にはSILVERが授与されます。
また近年は、海外でも日本酒を醸造する動きが活発化してきました。それに伴い「海外出品酒部門」を新設しました。「日本酒を、世界中で造られる醸造酒へ」ーそれこそが、私たちのもうひとつの願いです。SAKE COMPETITIONが日本酒文化発展の一翼を担えるよう、今後も精査を重ねて開催を続けてまいります。